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2018年1月30日 (火)

元外交官の馬淵睦夫が、北朝鮮の黒幕はアメリカだという嘘を広めている

 元外交官の馬淵睦夫が、北朝鮮の黒幕はアメリカだという嘘を広めている。アメリカがイラクを攻撃したように北朝鮮を攻撃しないのは、北朝鮮が核兵器を保有することをアメリカが認めているからだという。これは完全に嘘だ。

 アメリカがイラクを攻撃したにもかかわらず北朝鮮には攻撃しないことには理由がある。それはイラクが保有する軍事力、これは大量破壊兵器を除いた通常兵力のことをいうが、アメリカの脅威にはならないから、攻撃することが可能だった。しかし、北朝鮮の場合は通常兵力であってもアメリカの脅威となりうるために攻撃しないのだ。

 アメリカは北朝鮮を恐れている。これが攻撃しない理由だ。アメリカは1950年に勃発した朝鮮戦争において、北朝鮮の通常兵力と対峙し、その戦力というものを理解している。イラクが保有する戦力とは比べ物にならないほど、北朝鮮の戦力は強力だ。

 そのイラクでさえ、アメリカは単独では戦わず、多国籍軍を編成して戦いに挑んでいる。これが北朝鮮であればどうなるか。アメリカ単独による開戦の可能性は極めて低い。韓国と合同作戦を遂行し、日本が後方支援したとしても、アメリカが実戦に挑むかどうかは不透明だ。

 もし、アメリカが北朝鮮と戦争するのであれば、ロシアと中国の動向を注視するだろう。なぜなら、北朝鮮の黒幕はロシアであり、中国であるからだ。ここに朝鮮半島を巡る大国のパワーバランスが生じ、対立の様相を複雑化させる。

 ここまで理解できれば、馬渕睦夫は嘘つきだということを認識できるだろう。それでは、馬渕が嘘をつく理由は何か。それは日本と韓国からアメリカを離間させることだろう。アメリカが北朝鮮の側についたとなれば、日米韓の連携は崩れる。これを謀略というのだ。

 さらに、アメリカは北朝鮮の核兵器保有を認めていない。これは日米韓による共通の考えである。馬渕睦夫による冒頭のような話は何から何まで全て嘘である。馬渕は悪質だ。それがあたかも真実の話であるかのように語るところが、いかにも胡散臭い。

 馬淵睦夫は日本文化チャンネル桜に保守派の重鎮として紹介されるが、実際のところは偽装保守である。その思想は共産主義であり、ウクライナ大使を務めてきたことから、反米の勢力、旧ソビエト共産党の影響下にあるものと考えるべきだろう。

 重要なのは嘘に惑わされないことである。そして、外交に関する事柄では謀略を仕掛けないこと。外国とは真摯に向き合いたい。そうでなければ、交渉どころか対話すら成り立たないからだ。
 

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